いにしへのこころをたどるさとかぐら。

今年も、川崎の稲毛神社例大祭にて、間宮社中による里神楽を楽しむ。

黄泉の国で恐ろしい姿に変貌した伊邪那美命(いざなみのみこと)を、桃の精が退治する「黄泉醜女(よもつしこめ)」、

保食神(うけもちのかみ)から五穀の種を受け取るやう天照大御神(あまてらすおおみかみ)から命じられた須佐之男命(すさのおのみこと)は、

保食神が精気を込めるため、鼻や耳、目から汚物を出してかき混ぜて作った五穀の種を、

そうとは知らなゐ須佐之男命は種が放つ悪臭に、

献上物を穢すつもりかと腹を立てて、

保食神を斬りつけてしまふ「五穀本現(ごこくほんげん)」、

手負ひの保食神から“事件”を聞ゐた天照大御神は激怒して、

須佐之男命を高天原から追放する「素尊勘当(そそんかんどう)」は、その続き。

天照大御神が天岩戸に隠れて世界が真っ暗闇になった様子を、須佐之男命と天児屋命が手探りで表現する場面、

追放された須佐之男命に同情した天児屋命が、折からの雨に笠と蓑を差し出して別れを惜しむ最後の場面とが、

劇的で印象深ゐ。

神話の世界は名前の読みがややこしゐので、文章で読むにはしんどゐが、かうしたお神楽で見ると、すんなりと頭に入ってくる。

おかげでわたしも、神話といふものが、少しわかるやうになってきた。

古への庶民も、そうやって教養知識を身に付けて行ったのだらう。

神話の神々は、とても人間くさゐ。

そこには、古代人の足跡が、神の物語に託されて伝へられてゐるやうな気がする。

古への日本人がどんなことを考ゑて行動してゐたのか、わたしはもっと知りたゐ。
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